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高草木 裕子 展

高草木裕子氏は重層的な環境や連鎖、いのちをテーマとした抽象画を制作しています。

生命とは人の力ではなく、我々の手の及ばない別な働きによって生み出され、またそれを表現するには作為的な操作をできるだけ放棄する事であると氏は考えます。2013年頃より、紙の可塑性と光の透過性を活かせるトレーシングペーパーに、多角形を連ねていくことで有機的、且つゆらぎのある形象の現れる画面を描き始めました。単純な形の集積によって紙の一部が膨らみ支持体が変形することが、新たな連なりによる画面構成を生み出しています。近年のシリーズ「Ambient」は、「周囲を取り巻くもの」という意味であり「連鎖する環境の中の小さな自己」を確認したいとの思いが込められています。この思いのもとある規則に従うことで、能動的な「つくる」からわずかにでも離れ、必然的に現れる自然-おのずから発現し生成するもの-を描きたいと高草木氏は語ります。

今展ではかねてよりのシリーズ「Ambient」の大作を含めた新作の数々を展示致します。

 

いりや画廊代表 中村 茂幸

 

高草木 裕子 

 

1987 コンテンポラリ・アート・エキスポTOKYO '87(東京)

1991 現代日本美術展(東京都美術館)

2002 Peace & Harmony(New York, USA/東京)

2005 西湖芸術博覧会(浙江省世界貿易中心、杭州、中国)

2007 メルボルン日本芸術祭(オーストラリア)

International Arts Festival, Kuala Lumpur, Malaysia

2008 Festival d'art Franco-Japonais, Blois, France

2009 いのちを見つめる(ノース・ギャラリー、埼玉、'10 ,'11)

2012 いのちをみつめて(ノース・ギャラリー、埼玉、'13)

2013 どこかでお会いしましたね(うらわ美術館、埼玉、’14,’15,’16)

2015 アートアイランズTOKYO・国際現代美術展2015(旧甚の丸邸、東京)

2016 ドイツから戻ってきたTEGAMI 5年目展(鴨江アートセンター、静岡)

       国土海洋環境国際美術大展(ソウル市立美術館、韓国)

アートアイランズTOKYO・国際現代美術展2016(旧波浮小学校、東京)(9/3~18)

かがわ・山なみ芸術祭(旧琴南中学校、香川)(9/17~10/10)

その他、京二画廊(東京)、なびす画廊(東京)、Gアートギャラリー(東京)、ギャラリー宏地(東京)、埼玉県立近代美術館、Gallery Onetwentyeight(NY, USA)、masuii R.D.R(埼玉)、Gallery青藍(東京)、ギャラリー香文木(埼玉) 、クレアこうのす(埼玉)等で個展

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