本郷芳哉 彫刻展
「存在のカタチ それを創るモノ」
2015年2月9日から2月21日
11時30分〜19時30分(最終日16時)
本郷芳哉氏は、金属を主素材とした彫刻作品を発表しています。
人間は内的世界(精神)と外的世界(環境)の上に成り立っていますが、氏はこの二つの間にある”狭間の世界 ”を形として視覚化することによって、「存在」のあり様を提示し、主題である「生きることとは何か」ということの本質を追求しようとしています。
氏の造形の追究に伴って刻み込まれた痕跡や膨らみは生きていく上での過程を、また空間を作品の一部として取り込むことは外的繋がりを表現しているように感じます。「狭間の存在」に対する此のような表現は、存在する意義や理由を明確にすると同時に、存在を構築する三つの世界が混在するからこそ遭遇する危機感や試練、そしてそこから生み出される美しさや強さを表現しているのではないでしょうか。
今展での中心となる作品「境界‘14-Ⅱ」は、一連のテーマに基いて制作された近年の作品です。本郷芳哉氏の生きることへの表現は、私たちの今までの生き方を振り返り、立ち止まり、そして考えるきっかけになると思います。今展では新作、大作を含む作品の数々を展示致します。
いりや画廊学芸員 園浦 眞佐子
本郷 芳哉
1982年 埼玉県に生まれる
2007年 沖縄県立芸術大学美術工芸学部美術学科彫刻専攻卒業
2009年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
主な展覧会・受賞
2007年 第81回 国展 [国画賞受賞]
(‘08:準会員推挙、‘09:準会員優作賞・会員推挙、以後毎年出品)
2008年 第7回金属彫刻家展(メタルアートミュージアム光の谷)
2009年 第44回昭和会展 [日動美術財団賞] (銀座/日動画廊)
東京藝術大学大学院修了展 [東京都知事賞受賞]
2012年 天王洲アイルセントラルタワーアートホール企画展
「BROTHERS 二つの視点」
第15回 我孫子国際野外美術展
2013年 ベスセレクション美術2013 都美セレクション
[新鋭美術家 2014選出]
中之条ビエンナーレ2013
2014年 都美セレクション 新鋭美術家 2014 その他
現在 国画会彫刻部会員/日本美術家連盟会員