原 透 展
-特異点のある形-
2016年10月17日(月)から10月29日(土)(日休)
11時30分〜19時30分(最終日16時)
レセプション 10月22日(土)17時~
原透氏は、石を素材とした抽象彫刻を、30年に渡り制作、発表してきました。また、2002年からは、自身のドローイングから発展させた平面作品も併せて発表しています。
今展の題名でもある「特異点」とは、あまり聞きなれない言葉です。ある基準下で、その基準が適用できない点のことです。現代宇宙論では、重力崩壊した星からできるブラックホールの中に存在すると推測され、物理学と数学の両分野で用いられています。密度は無限大でありながら、体積は0。しかしながら時空の歪みが無限大という不思議な点を意味しています。
原氏がこの点を自身の作品に組み込むことは、日常では目にすることのない形、構成を物理学的法則ではなく、その要素を視覚化することで実態的現象としての表現を彫刻で追及することに力を注いでいます。「特異点(singularity)のある形」は、原氏が近年取り組んでいるシリーズで、今展では石とドローイングによる立体と平面作品を一堂に展示致します。
原氏の不思議な世界感を是非会場で御覧いただきたく、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
いりや画廊学芸員 園浦 眞佐子
原 透 (国画会会員、日本美術家連盟会員)
1984 東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻卒業
1987 東京造形大学造形学部美術学科研究生修了
1990 文化庁芸術家国内研修員
□ 個展 グループ展 公募展
1984 第58回国展初入選(以後、毎回出品)
第8回国画会彫刻部秋季展(以後毎回出品)
1989 グループ展-GEIKUSOUKI-(O美術館・東京)
1990 石空間展(ギャラリーせいほう)‘92 ‘94出品
1993 相模湖町野外美術館彫刻展出品
1998 C.J.A.G展(ポーランド・スロベニア)
2000 京都青蓮院展「古寺と現代彫刻の融合」
石空間展4(神奈川県民ホール)‘05出品
2001 第4回みちの造形展(相模原市・神奈川)‘02‘03‘04 出品
2008 原 透展 (日本橋髙島屋)
2009
2013
2014 石空間展6‘09夏(日本橋髙島屋)
原透・西山溜依二人展(ギャルリー志門)
公募団体ベストセレクション美術2014(東京都美術館)
第4回天の果実 原 透展(ギャルリー志門)
□ 受賞・コンクール
1984 第58回国展新海賞受賞 ‘85、‘87、‘90受賞‘87会友推挙‘90会員推挙
1993 TAMAライフ21国際野外彫刻展(東京)
2000 淡路夢舞台国際石彫コンクール・シンポジウム 2000 入賞(兵庫県)
2003 おおね公園スポーツとレクリェーションの彫刻コンペ入選(神奈川県 秦野市)
第4回桜の森彫刻コンクール準賞受賞(秋田県)‘05‘06準賞受賞
秋田県立武道館モニュメントコンペ入賞
2006 神戸空港彫刻コンクール 佳作賞 受賞
芝浦アイランド彫刻コンクール CAPE特別賞 受賞
2008 第35回長野市野外彫刻賞
2011 第24回UBEビエンナ-レ出品(山口県 宇部市)
2012 第12回KAZIMA彫刻コンクール入選(東京)
2013 第3回「ドローイングとは何か」展準大賞
2015 第10回風の芸術展 協賛賞受賞
日本芸術センター第5回彫刻コンクール 審査員賞
□ シンポジウム
1988. 第14回盛岡彫刻シンポジウム参加
1995. 第10回八王子彫刻シンポジウム参加
2002. 那須野が原国際彫刻シンポジウムin大田原2002参加
2013 第19回十日町石彫シンポジウム参加
□ パブリックコレクション
東京都 〈 葛飾区、八王子市、清瀬市 〉 新潟県〈十日町市 〉
兵庫県 〈 神戸市、淡路島 〉 神奈川県〈 秦野市、厚木市 〉秋田県 〈 秋田市〉
栃木県 〈 大田原市、 矢板市 〉 長野県 〈 長野市 〉鹿児島県〈 枕崎市 〉