原 透 展
-切光-
2018年10月29日(月)〜11月10日(土)
11時30分〜19時30分(最終日16時まで)
レセプション11月3日(土)17時から
日曜休廊
石彫家 原 透氏は、長年抽象彫刻を制作する傍ら、近年は自身のドローイングから発展させた平面作品も併せて発表しています。
中国語で「切り尽くす」という意の「切光」。今展で発表する「切光」シリーズは、切ることができない時間や空間、そして光などを切断するイメージを形にしています。切断用具として紀元前より用いられていた石を素材とし、鋭角な三角形を造形的に用いることで、視覚的な不安定感を強調し、切るという行為に内在する、潜在的な危うさが表現されています。
一方で、原氏が近年発表している平面作品は、ヒュ―マンスケールでは体感が難しい広大な空間が画面に表現された、いわゆる潜在や視覚から解き放たれた作品です。
今展は石とドローイングによる立体と平面作品を一堂に展示致します。
原氏の不思議な世界感を是非会場で御覧いただきたく、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
原 透 経歴
1987 東京造形大学研究生修了
1990 文化庁芸術家国内研修員
グループ展 公募展
1984 第58回国展入選(以後、毎回出品)
1990 第1回石空間展(以後、毎回出品)
1993 相模湖町野外美術館彫刻展出品(神奈川)
1998,99 C.J.A.G展(クラコウ国立博物館Manggha・ポーランド・スロベニア)
2001 第4回みちの造形展(相模原市・神奈川)5回~10回出品
2013 第21回大田原市街かど美術館(美術散歩イン黒羽)
2014 公募団体ベストセレクション美術2014(東京都美術館)
十日町石彫プロムナードの作家展(星と森の詩美術館)
2017 石彫の現況2017(現代彫刻美術館)
受賞・コンクール
国展:1984、’87 新海賞;’85 新人賞;’90 会友優作賞、会員推挙
1993 TAMAライフ21国際野外彫刻展(東京)
2000 淡路夢舞台国際石彫コンクール・シンポジウム2000入賞(兵庫)
2003 県立武道館モニュメントコンペ入賞(秋田)
2006 芝浦アイランド彫刻コンクール CAPE特別賞 受賞(東京)
2008 第35回長野市野外彫刻賞 受賞(長野)
2011 第24回UBEビエンナ-レ(山口県 宇部市)
2012 第12回KAZIMA彫刻コンクール(東京)
2013 第10回風の芸術展 協賛賞受賞(鹿児島県枕崎市)
2015 日本芸術センター第5回彫刻コンクール 審査員賞
2018 第15回特別記念KAJIMA彫刻コンクール(東京)
個展
2001 かねこあーとギャラリー
2008 高島屋 日本橋店
2012 yyギャラリー
2016 いりや画廊
2017 東京芸術センター
平面作品展
2013 第3回「ドローイングとは何か」展<準大賞>
原 透・西山溜依 二人展(ギャルリー志門)
2014 第4回「天の果実」原 透展(ギャルリー志門)
彫刻シンポジウム
盛岡(1990)、八王子(1995)、大田原市・那須野が原(2002)、十日町(2013)
パブリックコレクション
東京都〈葛飾区、八王子市、清瀬市〉、栃木県〈大田原市、矢板市〉兵庫県〈神戸市、淡路島〉、神奈川県<秦野市、厚木市>、秋田県〈秋田市〉長野県〈長野市〉、鹿児島県〈枕崎市〉、新潟県(十日町市)
現在:国画会会員 日本美術家連盟会員