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天野 浩子  個展

2018年10月8日(月)-10月20日(土)

レセプション 9月12日 17時

11:30-19:30(最終日-16:00)​

日曜休み

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 植物のスケッチをしていて気づくことがありました。葉っぱの輪郭は葉脈につながり、葉脈は葉っぱの柄に集約されています。そしてそれらは一本の茎へと合流しています。細部に注目していると全体を見失うということはなく、端をたどっていくと構造にたどり着きます。端のかたちは奥と直につながっているようです。

「葉の端」というテーマは、葉っぱの形状がその植物の成り立ちに直接つながっているという気づきから得られた、「ものの端のかたちが内包するものを指し示している」ということを意味しています。端のかたちとはものと空間の境界のかたちであり、境界は常にせめぎあいの突端です。彫刻という手法はせめぎあいの突端を探ることそのものであり、私はいつも石を彫りながら端のかたちを模索しています。

また、葉という語句から言葉にもイメージを広げました。「やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれにける」(古今和歌集仮名序の冒頭)と先人が述べたように、言葉は葉っぱに例えられます。言葉もその表面的な意味だけで交わされているのではなく、その言葉自体がもつイメージやその言葉に託されたメッセージを常に内側に含んでいます。

かたちのない言葉を記号として形状化した文字も彫刻の要素に含めて、かたちの突端とそれが内側に含むものを表現したいと考えています。

今展では新作を中心に発表いたします。ご覧いただければ幸いです。

                     

天野 浩子

 

天野浩子

 

1984 神奈川県生まれ

2007 女子美術大学芸術学部立体アート学科卒業

2009 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

 

2008 STONE ROAD展(ソウル、韓国)

2009 石彫のつどいシンポジウム(岐阜)['10,'11]

            玉川学園原っぱ彫刻展(東京)['13]

2010 神奈川県美術展(神奈川)

2011 横浜の森美術展(神奈川)['12,'13]

            台湾国立東華大学パブリックアートプロジェクト(花蓮、台湾)

2012 Derby展 /GALLERY KINGYO(東京)['13]

2013 金谷アートクロッシング/金谷美術館(千葉)

            Open The Door展/山陽印刷株式会社(神奈川)['14]

2014 With HWD展/ギャラリーせいほう(東京)['17]

            Stone and Women展/いりや画廊(東京)

2015 個展 a sleety day/いりや画廊(東京)

            ART SESSION TSUKUBA(茨城)

            Accumulate Vol.2展/JINEN GALLERY(東京)

2016 EXIST Vol.8展/JINEN GALLERY(東京)

    個展/ギャルリー東京ユマニテbis(東京)

    時のかたち展/横浜赤レンガ倉庫(神奈川)['17,'18]

2017     Beyond the Generations展/H-art Beat Gallery(東京)

     個展/JINEN GALLERY(東京)

 

 

作品設置

 荒川区役所前公園、東京工業大学、金谷美術館、台湾国立東華大学、川崎市立白鳥中学校、浄光寺(岐阜県中津川市) 他

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