高田 文 個展

みえないときのあとに

 

2018年1月22日(月)-2018年1月27日(土)

時間 / 11:30ー19:30(最終日16:00まで)

レセプション / 2018年1月22日17:00-

高田文氏は、フェルト化(縮絨)させた羊毛にニードル技法を組み合わせることで、優しさとしなやかさを兼ね備えた、氏独特の作品を制作しています。今展では展示タイトルにもあるように、三つの異なる視点からとらえた“みえないとき”をコンセプトに立体またはレリーフ作品を発表します。弊画廊では初めての個展です。皆様のおこしをこころよりお待ちしております。


いりや画廊学芸員 園浦眞佐子

そこにはもうなにもいないのに、ふと心ひかれることがあります。
残されているのは、おそらくなにかがいたという“こん跡”だけ。

今回の展示では“ありしとき”、“うもれた時間”、“ときのあと”という三つのタイトルを用意しました。作品たちに共通するのは、今目に見えているものが過去であるということ。それぞれが異なった視点からとらえた“みえないとき”を表しています。

私たちは等しい時間という概念の中で生きています。しかしその使い方、重なりは各々異なっている。節目の年だ、と言い表したりするように、ただ流れているだけの時間に人は時々名前を与えます。
それは今ではなく、決着し、過去のものなってはじめて与えることができるような気がするのです。過去のものとなり、目に見えるようになったあとに。
私は、そのみえない時間に、その人の思考や意思が見えると思いました。感じると言った方が近い表現かもしれません。考え、悩み、意識する。行動し、自分の身の回りの状況、環境から影響を受け、それらによってかたちづけられたもの。
それこそが個と呼ぶものではないでしょうか。

その人の個に触れたとき、私はなんだかうれしいような気分になります。その人を知りたくなり、その人の時間に触れたいと思うのです。
 ひかれるということは対象に引っ張られているようで、自らのこころを開いて近づいていく行為のようにも思えるのです。
                                   高田 文

略歴
2008 女子美術大学 短期大学部 テキスタイルコース 卒業
2010 女子美術大学 立体アート学科 卒業
2012 女子美術大学大学院 修士課程 立体芸術研究領域 修了
2013 女子美術大学 立体アート学科研究生終了