アキタマイ
昭和五十四年九月一日の覚書
2019年7月24日(水)から8月3日(土)
11時30分〜19時30分(最終日16時)
レセプション:7月27日( 土)17時〜
2013年のいりや画廊開廊以来、美術家アキタマイは「お披露目」「面-おもて」『Wunderkammer(ヴンダーカンマー) −不思議の部屋−』『装置』そして『或る国の物語』など、毎回様々なテーマでアキタ特有の世界を表現しています。足を踏み込むと、一言では語れない特別な空気感。悲しみ、そして楽しみ等人間の内側を様々な媒体で表現するアキタマイ。この世界に興味を持ち、入り込んでしまう人が毎回少しずつ増えています。
発表を重ね、感性とは別にテーマの置き方や作品を通しての他者との関係性等を考えてきた中で、アキタマイは作品に対する説明や理由づけに疑問を感じる様になったと語ります。今展では改めて初心に還り自分の感性を可能な限り具現化したいと考えました。
その意を込めて、展覧会名を作家が誕生した日の記憶を辿る「昭和五十四年九月一日の覚書」といたしました。アキタマイにとっての初心、そして覚書とは一体何なのか。新作を中心に発表いたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
アキタマイ
1979年東京都台東区生まれ
2004年多摩美術大学美術学部工芸学科卒業
主に個展や、デザイナー土肥五百莉とのアートユニットmiet a(ミエタ)による二人展等で『どんな気持ちの時に観ても、その人なりの感じ方ができる隙間のある作品』にすることをいつも心に、立体からイラストまで自由な表現で制作活動を続けるとともに、バンドのCDジャケットやグッズのアートワーク、寺院の納骨棚扉絵、ロゴマーク等のイラスト・デザインの仕事をフリーランスで手掛けている。