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正木隆・田中康二郎 展

2019 年 3月 25 日  - 4 月 6 日(日曜休み)

11 時 30 分〜19 時 30 分 (最終日 16 時まで)

レセプション 3月 29 日 17 時

立体をイメージすることとは、それによってつくられる空間を同時に想定することです。何かしらの素材によって形作られる立体が、プラスの形であると規定すれば、それに伴って出現する空間はいわばマイナスの形ということになるのですが、このマイナスの形をイメージすることにより、新たな空間認識を獲得することができるのです。その意識を持ちながら、思考の道筋に何らかの刺激を与える試みが、新たな創作の、その先の思考の可能性を大きく広げることになるように思います。素材を見つめ、触れながらイメージの発芽を待ち、次の創作に取り掛かることを繰り返すのです。

石肌を眺める。触れる。そこに生まれるイメージは、何かを象徴するわけでもなくまた何かを主張するわけでもありません。白いキャンバスに絵の具を垂らし、なんの意図もなく思うがままに筆を走らせるような、そんな感覚を石の中に見いだし、形に変容していくことを待ちます。

田中康二郎

正木田中DM_03.jpg
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