津田 大介 展
〔 対 = VS?〕
2020年6月15日から6月27日(日曜休)
11時30分〜19時30分(最終日16時)
レセプション6月19日 17時

社会や場所と対峙することで感じる「情動」が、木彫家 津田大介にとっての制作イメージです。「働く事」が「生きる事」であると考え、あえて激しい情動や我欲に迷走しながら生きるサラリーマンやキャバクラ嬢など、様々な人のかたちを、独特の劇画のような表現で制作しています。
制作を続ける中で、津田は鑿や彫刻刀によって仕上げる時間軸、そして自身の生きる時間との間に存在する乖離に気づいた事をきっかけに、緻密に彫る手順を減らし、形を見切ルことで作品の単純化を試みます。木材を『割る』ことで現れる割目や、癖から生じる曲がりの偶然性を作品の表情と捉え、『削る』破片と『切る』ことで形を決定することから構成された、必然的な切り跡の組み合わせによる造形です。さらに色彩を加えることで、豊かな表情と力強さも備えた津田独特の表現です。
今回の個展〔対=VS?〕は、今、自分の生きている世界に対し、正対、一対、対抗、対処、対極、対戦等といった、何かと何かが対峙した時に起こる関係を表す記号のようなものです。動作でいえば、静と動、感情でいえば、喜怒哀楽、矛盾、表裏、などの相反する一対と正対する作品空間に何かを感じていただきたいとの作家の思いが込められています。30代を終え40代という新たなスタートとなる今展を通じ、生きることの新たな感触や指針を模索したいと津田は考えています。
今展覧会では大作を含めた新作を中心に発表いたします。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
津田 大介略歴
2006年 日本大学大学院芸術学研究科造形芸術 修了
個展
2011年 Shout ! (個展)/ギャラリーKingyo
2014年 Face 個展 /ギャラリーユニグラバス
2018年 個展『Visible』/いりや画廊
展覧会歴
2011年 宮崎国際現代彫刻展・空港展 出展
19会展/さいたま市プラザノース
2012年 伊豆高原ミュージアム 感無料 常設グループ展 4月~12月
宮崎国際現代彫刻展・空港展 出展
グループ展 『呼応する空間』/ギャラリーKingyo
A-to展 /ギャラリーユニグラバス
木彫フォークアートおおや
2013年 宮崎国際現代彫刻展・空港展
掌展/ギャラリーユニグラバス
ISA NY Art Search 2013/ New York
2014年 宮崎国際現代彫刻展・空港展
2015年 ますとみやまART 2015 / 山梨県北杜市
雨引きの里と彫刻2015 りんりんロード / 茨城県桜川市
2016年 掌展/ギャラリーユニグラバス
宮崎国際現代彫刻展・空港展
ますとみやまART 2016 / 山梨県北杜市
2017年 我孫子国際野外美術展
2018年 UNORTHDOX Ⅱ / アートギャラリー月桂樹
ますとみやまART 2018 / 山梨県北杜市
2019年 雨引きの里と彫刻2019 / 茨城県桜川市