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絹谷  幸太 展

- Stone Sculpture Park -

2021年1月18日(月)から2月6日(土)

​11時30分〜19時30分(最終日16時)

​日曜休廊

​レセプション

※重要なお知らせ

1月22日(金)に開催を予定していたレセプションは、新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から開催を自粛とさせていただく運びとなりました。

尚、展覧会は通常通り開催させていただきます。

手指の消毒、マスクの着用、他のお客様とゆとりある間隔にて、ご観覧いただきますよう何卒よろしくお願い致します。

絹谷幸太2020.png

 絹谷幸太は、様々な国での制作活動や地質調査研究を行うことで、彫刻家としてのキャリアの範囲を世界に広げてきました。そして、このような経験から感じる様になった世界平和への願いが、近年の制作構想の基盤となりました。彫刻家として常にこの願いを念頭におき、人々に触れる度にその意義を考え、習慣・文化・言語・宗教などの多様性を認める寛大な心が一番大切だと考えるようになったと言います。こうした背景から生まれた『友情の懸け橋』には、世界の六大州の石が使われています(ブラジルの青色花崗岩、ドイツの石灰岩、オーストラリアの花崗岩、南アフリカの片麻岩、インドの砂岩、アメリカの花崗岩)。

 世界平和を願う多くの人々の願いが、大きな懸け橋となって、その友情が崩れ去らないよう“懸け橋”をつなぐ鎹(かすがい)に、日本列島の五つの石が使われています。北は宮城県の稲井石(灰色シルト岩)から、茨城県の稲田花崗岩(白色)、岐阜県のチャート(赤褐色)、岡山県の万成花崗岩(桜色)、愛媛県の三波川結晶片岩(ガーネットを含む)。これらの石は、日本の成り立ちを紐解く貴重な資料であり、神社仏閣や庭石に使われ日本文化とも繋がりのある石です。世界平和への日本の役割と貢献を期待する絹谷の想いが視覚化されています。

 画廊を野外公園に見立てインスタレーションされる一つ一つ想いの込められた石たちを見つめ、手で触れ、石の声を葛迫したりしながら五感をフルに使って、神聖なる鉱物の世界を体験して頂けたら幸いです。

 今日の世界を取り巻く事象を見聞する中で、美しい自然や鉱物の来歴に想いを馳せる彫刻家 絹谷幸太が、人類の理想の姿を表現した作品を味わいに皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。

​いりや画廊学芸員 園浦 眞佐子

絹谷 幸太 Kota Kinutani

2021年 いりや画廊/東京都

2020年 「Georges Rouault・Inspire・Kota Kinutani」吉井画廊/東京都

2019年 天皇陛下御即位記念モニュメント制作設置/学習院創立百周年記念会館,

北野美術館 戸隠館モニュメント制作設置,「真鶴町・石の彫刻祭」招待,

「友情の懸け橋 絹谷幸太」日本橋三越本店 個展/東京都

2018年 いりや画廊/東京都,NUKAGAGALLERY 個展/東京都・大阪府,

南方熊楠記念館作品買い上げ/和歌山県

2017年 東京ガーデンテラス紀尾井町・いりや画廊/東京都,

ベトナムAPEC記念公園モニュメント制作設置/ベトナム・ダナン市

2016年 いりや画廊/東京都,東アジア文化都市交流事業「2016済州道アートフェア」招待/韓国

2014年 第19回名古屋大学博物館特別展「絹谷幸太・創知彫刻」/愛知県,

「美の最前線・現代アートなら」招待/奈良県立美術館,名古屋大学作品買い上げ,

海外学術交流・学実調査/英国・オックスフォード大学・ケンブリッジ大学

2013年 海外学術調査/オーストラリア・シドニー大学、マッコーリ大学,

東京理科大学葛飾キャンパス モニュメント制作設置/東京都

2012年 パリ吉井画廊/フランス

2011年 「成都ビエンナーレ」招待/中国,成都現代美術館作品買い上げ,

「飛鳥アートプロジェクト2011」招待/奈良県

2010年 「北京ビエンナーレ」招待/中国

2009年 財団法人清春白樺美術館 個展/山梨県

2008年 ブラジル日本移民百周年記念モニュメント制作設置/ブラジル・カルモ公園,

ブラジル彫刻美術館にて個展/ブラジル・サンパウロ

2006年 文化庁芸術家在外研修40周年記念展/国立新美術館/日本橋三越本店

2004年 日本中国文化交流協会使節団にて訪中 北京、南京、上海視察,

サンパウロ市制450周年記念展覧会/ブラジル,ニテロイ文化会館/リオデジャネイロ

2003年 文化庁新進芸術家海外留学制度1年派遣 研修地ブラジル,サンパウロ大学大学院(USP-ECA)post-doc修了,「立体7人展Ⅵ」ギャラリー52/東京都

2002年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程彫刻専攻修了(博美第102号H14.3.25),東京藝術大学作品買い上げ,公益財団法人野村財団 新人美術家顕彰制度「野村賞」受賞,

ギャラリー山口/東京都,トルコ地震被災者支援「こころのパン」プロジェクト/トルコ

1998年 公益財団法人ポーラ美術振興財団在外研修員1年派遣/ドイツ

1996年 ポルトガル石彫シンポジウム「シンペトラ’96」招待/ポルトガル, Joao Fragoso美術館/ポルトガル, 日本大学芸術学部美術学科彫刻コース卒業・芸術学部長賞受賞

1995年 ユニオン造形文化財団助成「イースター島巨大石彫文明の調査研究」/チリ,第22回岩手町国際石彫シンポジウム招待/岩手県, JR東日本・上野駅「故郷の星」制作設置/東京都

1992年 学術研究・学術調査 アルタ遺跡/ノルウェー

1991年 柳原義達先生に出会い彫刻を志す

1973年 東京都生まれ

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