アキタマイ 個展
-カミトアニマ-
2022年7月27日(水)〜8月6日(土)
11時30分〜19時30分
[日曜開廊 17時まで/最終日16時 ]
2013年以来、美術家アキタマイは弊画廊にて毎年様々なテーマや媒体でアキタ特有の世界を表現してきました。近年は紙を素材に音楽のライブに近いとも言える瞬間的パフォーマンスとしての可能性を追求した作品をインスタレーションという形式で見せる中に、モチーフを作り込まずに表現するための観察力と特徴を選択する能力だけに集中することで、ミニマルな表現でありながら力強く、生命感が感じられる作品を作り上げています。
『アニマ(anima)』はラテン語で魂という意味があります。アキタは紙で制作された作品から生命感のみならず念に近い魂を感じて欲しいとの思いから、今展覧会タイトルを『紙とアニマ(paper and animism)』としました。キービジュアルで使われている作品はアキタが生まれ育った入谷の氏神様、小野照崎神社にある富士塚がモチーフです。日本に於けるanimismは神社(神道)に発展したと言う説があり、アキタは富士塚を自然物である富士山に対する信仰から発生した『アニミズム(animism)』(万物に魂が宿るという考え)を形にしたものと考えます。自身が生まれ育った入谷において感じる地元に根付いた祭禮をはじめとする神社の存在の強さ、アキタはそんな「自分の育ち」をベースに今回は世界を作り上げます。皆様のお越しをこころよりお待ちしています。
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
アキタ マイ MAI AKITA
1979年 東京都台東区生まれ
2004年 多摩美術大学美術学部工芸学科卒業
主に個展や、デザイナー土肥五百莉とのアートユニットmiet a(ミエタ)による二人展等で『どんな気持ちの時に観ても、その人なりの感じ方ができる隙間のある作品』にすることをいつも心に、立体からイラストまで自由な表現で制作活動を続けるとともに、寺院の納骨棚扉絵や仏具の絵付用下絵、CDジャケットやグッズのアートワーク、ロゴマーク等のイラスト・デザインの仕事をフリーランスで手掛けている。