早川 信志 彫刻展
2022年2月28日(月)から3月5日(土)
11時30分〜19時30分(最終日16時)
彫刻家 早川信志はテラコッタやブロンズ等を素材に、生物の活動基盤とも言える「巣」や「家」をテーマに、制作研究を行っています。
テラコッタは、その耐候性より、独自の方法を加えることで様々な昆虫の「巣」として使われます。ドロバチは土と体液を混ぜ合わせ、またカマキリは卵を冷気から守るために、泡状の卵鞘という物質を纏わせます。早川は「いのち」を守るための昆虫たちの創作物を自身の体験と重ねあわすことで彫刻として表現したいと考えました。
この思いから制作された「胎動」は、一昨年に第一子が誕生したこともきっかけとなり、カマキリの「いのち」を守る卵をモチーフに未来へのポジティブな気持ちを表現した作品です。ドロバチの巣をモチーフとした作品「家族の形」。ドロバチは社会性の無い単独で狩猟を行う蜂です。様々な家族の形がある中で、早川はこの昆虫の習性を自身が育った家族と重ねることで個人的な問題を主観的かつ俯瞰的に形に起こした作品です。
人間社会において最小単位とも言える「家」を見つめ直すことは、個でありながら個ではない人間の本質を制作を通じて再発見したいと早川は考えます。
大作を含めた新作を中心に発表いたします。皆様のお越しをこころよりお待ちしております
いりや画廊学芸員 園浦眞佐子
早川信志 Shinji Hayakawa
1989 愛知県に生まれる
2014 沖縄県立芸術大学彫刻専修 修了
[展覧会・受賞歴等]
2014
- 第25回沖縄県立芸術大学修了作品展 北中城村長賞(沖縄)
- 平成25年度 沖縄県立芸術大学 山本賞 受賞(沖縄)
2015
- 十全十美 - 台日雕塑家聯展 (懂得藝術/台北)
- 第4回あさごアートコンペティション 入選(兵庫)
2016
- めんそーれイスキア-木彫のしらべ-(町のイスキア/兵庫)
- 第9回なは市民芸術展 入選(沖縄)
2017
- 個展「homecoming」(FINGER FORUM/愛知)
- ムーンビーチ2017現代彫刻6人展(MBギャラリー/沖縄)
- バリュープライス(いりや画廊/東京)
- 2017草原展(ギャラリーKINGYO/東京)
2018
- 沖縄・台湾現代美術交流展「混炒黒潮」(新浜碼頭藝術空間/台湾高雄)
- オキゲイマンチャー展(ホテルムーンビーチMBギャラリー/沖縄)
2019
- 個展「早川信志彫刻展」(いりや画廊/東京)
- 沖縄・台湾現代美術交流展「新黒潮チャンプルー2019」(CAMP TALGANIE artistic farm/沖縄)
2020
- 第3回いりや公募 入選 (いりや画廊/東京)
- 壁11㎡の彫刻展5 (いりや画廊/東京)
2021
- 国展 国画賞 (国立新美術館/東京)
- 沖縄・台湾現代美術交流展「新黒潮チャンプルー2021」(CAMP TALGANIE artistic farm/沖縄)
他多数展覧会に出品