大隅 秀雄 展
"KEHAI" ~さて、どちらへ行かう風がふく~
2022年3月28日(月)から4月9日(土)
11時30分〜19時30分[最終日16時/日曜休廊]
○レセプション 4月1日(金)17:00〜
大隅秀雄は鉄やステンレス、そして銅、真鍮、アルミ、チタンなど、様々な金属を素材として「心にひびく風」の姿を探しています。遠く離れた人から大切な想いを運び、人を繋ぎ、そして感動を与えてくれる「風」は風まかせという言葉があるように気まぐれです。そんな「風」のことばに耳をかたむけ、良い風が吹くまでぼ~っと作品を眺める時間を楽しむことも、大隅作品の醍醐味の一つとも言えます。多くのすき間がある氏の作品は、空間という「ま」、時間という「ま」、人と人との「ま」、日本人の「間」の文化や風土に根付いた暮らし方や考え方を手がかりとして考えられた彫刻です。その「ま」を吹き抜ける風は人を動かし、動かされるとは感動することであると考え、そんな表情豊かな「風」を美しくかたちにしたいと大隅は語ります。
山頭火の句を頭に浮かべ
さまよえる風に身を任せ
あたりまえの時が漂い
ゆる~く心地よい間を遊び
ただいつものごとく
ぼ~っと眺めこころを解き放ち
心の赴くままに風を待つ
さて、どちらへ行かう風がふく
やがて待ち望んだ風が作品を吹き抜ける瞬間こそ、作品に命が吹き込まれる
瞬間であり、魅力的で美しい大隅氏特有の動く彫刻が誕生します。ゆったりとした時の流れを実感出来るようにしつらえ、「心なごむ風」を吹かせたい。ゆらり、ゆらりと柔らかに動く機械仕掛けの作品、表情豊かな「風」をお楽しみください。
いりや画廊学芸員 園浦 眞佐子
大隅 秀雄 Hideo Ohsumi
1980年 東京藝術大学工芸科卒業
1982年 東京藝術大学大学院修了〔修了制作買い上げ〕
[主な個展]
2019年 東京ガーデンテラス紀尾井町
2018年 いりや画廊(東京/上野)
2017年 方圓雕塑(台湾/台中)
2013年 アートイマジンギャラリー(東京/国立)
2011年 神戸芸術センター
2009年 創造ギャラリー茘・れい(神奈川/藤沢)
2007年 玉川高島屋S.Cルーフギャラリー
2004年 天王洲セントラルタワー・アートホール
[主なグループ展]
2021年
- ONE ART Taipei 2021(台湾/台北西華飯店)
- 未景展 (京都/泉涌寺)
2020年
- 台中藝術博覽會(台湾/台中日月千禧酒店)
- 七曜7人展(いりや画廊 東京/上野)
2019年
- In Pursuit of Beauty 2019 – Tokyo + L.A.(Los Angels)
- 第27屆亞細亞現代雕塑家協會作品年展 “境外”(台湾/樺山1914)
2018年
- Conversations IV(スパイラルガーデン/青山)
2017年
- In Pursuit of Beauty「美の探求」(アーツ千代田3331)
2016年
- 嬉型鋼 高雄國際鋼雕藝術節(台湾/高雄)
2015年
- 観○光ART EXPO(京都/泉涌寺・鎌倉/建長寺)
2014年
- アートプログラム青梅「まなざしを織る」(青梅市)
2013年
- Point to Points - A Brisbane and Tokyo Exchange Art Exhibition (AUSTRALIA)
2012年
- SPIRALE+・16人の仕事・(松本市美術館/市民ギャラリー)
2011年
- 第24回UBEビエンナーレ(宇部市野外彫刻美術館)
2010年
- 第11回KAJIMA彫刻コンクール〔マケット展〕
2008年
- 屋上彫刻展 part.5 遊びと造形(玉川高島屋S.C)
2007年
- 第22回現代日本彫刻展(宇部市野外彫刻美術館)
2006年
- アート@つちざわ<土澤>2006(岩手/土澤)
2003年
- 第6回倉敷まちかどの彫刻展〔優秀賞〕(倉敷市)
2001年
- 第19回現代日本彫刻展〔下関市立美術館(植木茂記念)賞〕
2000年
- さいたま新都心シビックコア地区アートプロジェクト(さいたま新都心/埼玉)
1993年
- 拡大する鍛金―三井安蘇夫とその後継者たち展(栃木県立美術館)
1981年
- 第2回ヘンリー・ムア大賞展〔佳作賞〕(同3・4回出品)(彫刻の森美術館)
[主な作品設置・収蔵など]
東京藝術大学/いわき市美術館/美ヶ原高原美術館/浜松科学館/ひだホテルプラザ/
日本活字本社ビル/大分南海病院/桐生市シルクホール/倉敷市/玉川高島屋S.C/
天王洲セントラルタワー/高雄市駁二公園:台湾/東新工業株式会社いわき四倉工場
ほか