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渡辺 治美  - ROOT -

2022年5月30日(月)〜6月11日(土)

​11時30分〜19時30分[最終日16時/日曜休廊]

渡辺治美2022

「太陽」は地球の大地に植物と動物を誕生させました。植物は太陽の光に向かって大地に根を張り、動物はその植物を栄養摂取し成長し子孫を残す。それは生を営む我々動物と植物が各々の役割のもとに地球という大地で繰り広げる共同的共存生活です。近年、石彫家 渡辺治美は植物の根であり、また動物の生の源の意味でもある“root”と題する作品を制作しています。根は大地から養分を吸い上げ、太陽に向けて茎を伸ばし成長します。やがて花が実をつけ、人は命を繋ぐためにそれを食します。太陽の恩恵を受け、人類のエネルギーの源であり、たくましい根の脅威なる生命力は私たちの命を次世代へと引き継いてくれます。
時間という別の形で生を内包する素材「石」で表現される渡辺の作品は、着彩や金属と組み合わせることによりより一層の美しさを増した存在感のある独特の表現です。今回は、根の部分に焦点を絞り、エネルギッシュな生命力の表現を試みています。深い穴の中から噴き上り、うねり、流れるような表現は、水をも連想し始めます。レリーフを交えた作品群は、神秘的な空間を醸し出してくれるでしょう。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

いりや画廊学芸員 園浦眞佐子

渡辺 治美 Harumi Watanabe

 

1948年 静岡県生まれ
1970年 女子美術短期大学専攻科造形専攻彫塑修了

 


1970年

- グループ「ホゾ展」(以後10回)
 

1971年

- 国展/東京都美術館  第81回展より国立新美術館(以後毎年)
 

1985年

- 第9回彫刻日動展/銀座日動画廊/東京(‘86‘87‘88‘89)
 

1988年

- 第4回昭和記念公園野外彫刻展/東京
 

1989年

- 国展「会友優作賞」受賞
 

2000年

- 100周年記念女子美教員作品展/東京セントラル美術館
 

2006年

- 国画会80周年記念ゆかりの作家たち展/銀座日動画廊/東京
 

2011年

- 雨引の里と彫刻2011/桜川市/茨城(‘13‘15‘19) 
 

[個展

(ギャラリー青羅 1999年 / 日本橋三越001年 / ギャラリーオカベ 2002年〜2012年 / 銀座ギャラリー女子美 2010年 / メタルアートミュージアム光の谷 2013年 / いりや画廊 2016年)

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