久保田 繁雄 タピストリーワーク2023
- 織のかたち -
11月6日(月)〜18日(土)
11時30分〜19時30分[日曜休廊]
土曜・祝日:17時30分|最終日:16時
1947年に京都の西陣織を家業とする家に生まれた。1970年代の大学改革や芸術に於いても激動の時代であった。染織テキスタイルの分野に於いても、同じように新しい表現がみられる様になった。それは、ヨーロッパ特にポーランドを代表するマグダレーナ・アバカノビッチを中心としたポーランドの織物作家達によって、今までの平面的なつづれ織りのタペストリーとは異なった織による表現が出現してきた。1975年に第7回国際タピスリービエンナーレに初めて入選し、参加した時の衝撃は今でもはっきりと記憶に残っている。大学時代から人がしていない事を織物で表現してみたいと思っていたこともあり、タペストリーからファバーアートに変貌していく時代の変化を大いに感じ取りながら今日に至っている。そのような時期を体験できたのは大変ラッキーだと思っている。ファイバーアートの熱っぽい状況も変化を見せて、今や過去の出来事の様に思われがちであるが、ヨーロッパを中心とした国々で多くのファイバーアートの展覧会が行われている。また研究者たちも増えてきている日本でもこれから少し変わった形で展覧会が行われるだろうと期待している。私が主に企画しているファイバーアートの15人展も一つの試みである。
久保田 繁雄
久保田 繁雄 Shigeo Kubota
1947年 京都に生まれる
1973年 京都市立芸術大学美術専攻科(現大学院)染織専攻修了
現在大阪成蹊大学芸術学部名誉教授
2023年
- ファイバーアートの15人展(京都文化博物館)
- 個展 ―織の形―(いりや画廊・東京)
- アートワークリトアニアと日本の交流展(リトアニア)
- Trad―繋―展(デンマーク)
- 第17回国際タペストリートリエンナーレ(ウッジ中央染織美術館・ポーランド)
2022年
- 個展 ―織のかたち―(アートスペース感・京都)
2021年
- −京都が、KOUGEIする−(松坂屋上野店・東京)
- 創立75周年記念京都工芸美術作家協会展(京都文化博物館)
- モダンクラフトクロニクル展(京都国立近代美術館)
- ファイバーアートの15人展(京都文化博物館)
2020年
- 京都の美術250年の夢(京都市京セラ美術館)
- 第9回ファイバー・アートビエンナーレ展(中国)審査員
2019年
- 京都の染織(京都国立近代美術館)
2018年
- ファイバーアートの7人展(京都文化博物館)
2017年
- 京都市文化功労者になる
- 現代の織Ⅱ久保田繁雄展(熊野古道なかへち美術館)
2015年
- 京都美術文化賞(中信美術奨励基金)
[パプリックコレクション]
国立工芸館/京都国立近代美術館/京都市京セラ美術館田辺市美術館/大阪府/中信美術館/京都文化博物館/ベルリープ美術館(スイス) 西オーストラリア美術館(オーストラリア)/シカゴ美術館(アメリカ)/中国留海美術館(上海)/ワシントンテキスタイル美術館(アメリカ)/ウッジ中央染織美術館(ポーランド)
[コミッション・ワーク]
ソニー厚木研究所/京都ブライトンホテル/ホテル白雲閣/国際証券那須山荘/P.S東品川ビル/ララ御殿場ホテル/シエスタ南紀白浜/新大阪図書館/工学院大学/金沢シティモンドホテル/阪神競馬場/ANAインターナショナルコンチネンタルホテル安比高原/アングランデホテル 他