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アキタマイ

ひとひらの「ま」

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7月23日(月)~8月2日(土)

11時30分〜19時00分

土曜:17時30分まで|最終日:16時まで

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近頃自分が、素材の和紙の10mという長さや塗った柿渋の塗りムラや経年変化の表情にとても魅力を感じ、自分の作りたい確固たる形というよりは紙の好きなところが生きる形に作りたいという気持ちが大きく、繋いで留めて形作った塊の存在感より長さを活かした空間に走る一筋の存在感を大切に形を作りたいと思い始めて、出来上がる作品のイメージが「ひとつの馬」ではなく、ひらひらとした紙で作られた「一片の馬」であることと、そういった作品を作る上で自分が意識する余白もまた、ぽっかりと空いた空間ではなく一枚の花びらや一流れの風が通り抜けるような、行間のような間を紙の周りに感じていて、それは「一片の間」のようであるなあと思ってこのタイトルにしました。

 

他者の評価を気にすることを捨てて飛び込んだ紙という素材での立体制作を続けていた上で、石山さんと出会い、石山さんという他者が紙での制作をある種認め新しい提案をしてくださったお陰で出逢った和紙に柿渋という素材により、自分には不足していた造形に於ける抽象的な表現というものが新しく生まれたような気がしています。同じ紙がこれから先の人生でどんな形の作品になっていくのかわくわくどきどきしながら今年も頑張って作ります。

アキタマイ MAI AKITA

1979年 東京都台東区生まれ
2004年 多摩美術大学美術学部工芸学科卒業
 
主に個展や、デザイナー土肥五百莉とのアートユニットmiet a(ミエタ)による二人展等で『どんな気持ちの時に観ても、その人なりの感じ方ができる隙間のある作品』にすることをいつも心に、立体からイラストまで自由な表現で制作活動を続けるとともに、寺院の納骨棚扉絵や仏具の絵付用下絵、CDジャケットやグッズのアートワーク、ロゴマーク等のイラスト・デザインの仕事をフリーランスで手掛けている。

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