渡辺 忍
彫刻小作品展
6月30日(月)~7月12日(土)[日曜休廊]
11時30分〜19時00分
土曜:17時30分まで|最終日:16時まで

布のつくりだすフォルムや、その陰影の美しさ。普通にしているとただの平面の布なのですが、周りからの何かちょっとした不可抗力や接触するものがあると三次元に形を変えてゆく。 何にもなくても風に吹かれても膨らむし、膨らんでいるかたちに中身があるのかないのかも、それもまた興味が膨らんでいきます。それは日々の暮らしの中で、包む、巻きつける、張る、結ぶ、いろいろな形に変化しながらも静かに優しく存在する。ある瞬間には思いもかけない、強さと緻密で精巧な美しさの不思議を発見する。そんな様々な表情を見せてくれる布のフォルムを、石という素材に置き換えて表現してみたいと思い、作品を制作してきました。
最近は、自然が生み出すものの形態の面白さに、あらためて魅かれています。
私の身近な周りにも、今まで気づかずに見落としてしまっていた、こんなに面白く興味深いものがいっぱい在ったことをつくづく感じます。何気なく静かに存在している。それを見つけた時のちょっとした驚きが、やがてそれを見れば見るほど知れば知るほど、深い感動に変わっていくのです。そこには、私などには伺い知ることのできない確固たる必然性が存在していて、目に見えない小さな世界から、果てしなく大きな宇宙まで繋がっているのでしょう。そんなことに思いを馳せながら、素直な心をもってこれからも制作していきたいと思っています。
渡辺 忍
渡辺 忍 SHINOBU WATANABE
1982年 岩手大学卒業
1993年 文化庁芸術インターンシップ研修員
[活動]
1982年
- 第8回盛岡彫刻シンポジウム
1985年
- 第1回ナントピエトラ彫刻シンポジウム(イタリア)
- 第7回カラーラ国際彫刻シンポジウム(イタリア)
1994年
- 第68回国展 会友優作賞 国画会新会員
2000,05年
- 石空間展4,5(神奈川県民ホールギャラリー)
2000-23年
- YEAR END EXHIBITION OF MINI.SCULPTERS(ギャラリー せいほう・銀座)
2001年
- 洞爺村国際彫刻ビエンナーレ2001 入選
- 渡辺忍展-包む・包まれる-(かねこ・あーと・ギャラリー2・銀座)
2002年
- 第8回十日町石彫シンポジウム(新潟県十日町市)
2004年
- 那須野が原国際彫刻シンポジウムin大田原2004
- 個展-小さな包み-(石の蔵ぎゃらりぃはやし・札幌)
2009年
- 渡辺忍石彫ワークショップ−大理石に魅せられて−(岩手県立美術館)
2009,12,15,18,21年
- 石空間展6,7,8,9,10(髙島屋日本橋店)
2010年
- 個展−包まれたかたち−(髙島屋日本橋店)
- 矢板つつじが丘ニュータウン・エコロジー国際彫刻展(栃木県矢板市)
2014年
- 十日町石彫プロムナードの作家展(星と森の詩美術館)
2014,15,17,19年
- 第1回-4回GTK展(ギャラリーJ・仙台、マリヤギャラリー・札幌、盛久ギャラリー・盛岡)
2014,16年
- Stone and Women(いりや画廊)
2015-25年
ゲタ箱展(大田原市芸術文化研究所)
2016年
- 公募団体ベストセレクション美術2016(東京都美術館)
2016,18年
- 石彫&ドローイング二人展(ギャラリー誠文堂 相模原)
2017年
- 石彫の現況 2017(長泉院附属現代彫刻美術館)
2019年
- 第45回盛岡彫刻シンポジウム記念展
2020年
- 神宮の杜に集う彫刻家たち展(明治神宮回廊)
2020-24年
- 交差する表現-彫刻展(創英ギャラリー・銀座)
- 渡辺忍石彫展(川越市美術館 タッチアートコーナー)
2021年
- 第5回「壁11m²の彫刻展(いりや画廊)
2023年
- 第3回韓日現代彫刻のビジョン(CAGG galleryソウル・韓国)
2024年
- 白の余韻-渡辺忍彫刻展(土日画廊・中野区)
[コレクション]
岩手県〈盛岡市、宮古市〉栃木県/〈大田原市・矢板市〉/神奈川県〈相模原市・厚木市〉/東京都〈千代田区〉/新潟県〈十日町市〉/北海道〈札幌市〉
現在 国画会会員、日本美術家連盟会員