第5回いりやKOUBO受賞者プロフィール
いりや大賞
高松 威
1997年
大阪府出身
2020年
大阪芸術大学 芸術学部 工芸学科 金属工芸コース 卒業
2022年
大阪芸術大学大学院芸術研究科芸術制作専攻博士課程前期(工芸) 修了
受賞コメント
この度は第5回いりやKOUBOの大賞を受賞することができ、大変光栄に思います。ありがとうございます。鉄素材の持つ約束事とどう付き合っていくのか、現時点での到達点としてこの作品を公募展に出すことができました。とても励みになる今回の受賞を糧に、更に精進して参ります。
略歴
[個展]
2020-2022年 gekilin./⼤阪
2024年03⽉ MEDIASHOP/京都
[グループ展]
2019-20年 京都野外彫刻展 京都府⽴植物園/京都
2021年 Blend×YOMAFIG. RELATIONS#2 「soft heavy」 Blend Studio/⼤阪
2022年 OSAKALAUGH&ART2022 ⼤阪市中央公会堂/⼤阪
2023年 みつならび2 ORIE ART GALLERY/東京
2023年 gallerism ピアスギャラリー/⼤阪
[アートフェア・芸術祭]
2021年 SUIKEI ART FAIR 中之島近辺/⼤阪
2021年 下町芸術祭 神⼾市⻑⽥区/兵庫
2022年 art stage OSAKA 堂島リバーフォーラム/⼤阪
2022年 育波芸術祭 淡路市育波町/兵庫
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
私は鉄の板を手でまげている。硬い感触が、かたちをつくっていく。硬度に衝突する中で、どうにもできなかった痕跡と、望んだかたちの間隙には目には⾒えないどうしようもない引き合う力がある。かたちは望んだところではない別のところに誤配され、作ることと作られることの間に漂っている。間隙に漂うかたちは硬く、軽い。それは景色の様になんでもないのかもしれない。
「はためく」素材:鉄 /H50×D40×W180
「アンビエントな性質7」素材:鉄 /H28×D40×W38
「リフレクト・コンポジション」素材:鉄 /H76×D55×W80
原武典特別賞
林 遼
1985年 長野県に生まれる
2008年 長野県⾼山村りんごアートコンテスト 佳作受賞(長野)
2009年 個展開催(石川、ギャラリーkapo)
神通峡トリエンナーレ2009 出品(富山)
2010年 第45回昭和会展 入選(東京)(2011,2012,2014,2015)
第66回石川県現代美術展 次賞受賞(石川)
金沢美術工芸大学修士課程彫刻専攻修了
第21回宮崎国際現代彫刻・空港展 出品(宮崎)(2011~2013)
愛LANDMARKりんくう国際彫刻展 出品(愛知)
2011年 第64回長野県美術展 知事賞受賞(長野)
第15回日仏現代国際美術展 奨励賞受賞(東京)
2012年 第65回諏訪美術展 諏訪美術会賞受賞(長野)
2013年 第17回日仏現代国際美術展 サロンブラン優秀賞受賞(東京)
受賞コメント
この度は栄誉ある賞を頂き誠にありがとうございます。第一回いりやKOUBOに参加して以来出品する機会に恵まれなかったのですが、年齢的に今回が最後の参加権だったので、是非にと挑戦させていただきました。自分のやりたいを形に出来るように、この受賞を励みに精進していきたいと思います。
略歴
[個展]
2014年 個展開催(長野、忘我亭)諏訪市美術館特集展示開催(長野)
[主なグループ展示]
2016年 若造展 出品(長野)現代の創造展 出品(長野)
(2017~2022)第1回いりやKOUBO受賞作品展 出品(東京)
他グループ展多数参加
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
石に異物をぶち込みたい、と昔から考えていました。適合する素材を模索してきましたが、ガラスは組成的に石と兄弟みたいなものでありかつ異物感が強く、自分を魅了しました。異物を求めるのは、自分がアウトサイダーでいたい、群に混ざりたくないという願望なのかもしれません。
「compression」素材:⼤理⽯/鋳造ガラス
H40/D30/W30
「軌跡」素材:⿊御影⽯/鋳造ガラス
H110/D45/W55
「balanced」素材:⿊御影⽯/真鍮箔/磁⽯
H70/D20/W70
準大賞
藤田 野々
2000年
広島県生まれ
2024年
多摩美術大学 美術学部彫刻学科卒業
現在
東京藝術大学 美術研究科彫刻専攻修士課程在籍
受賞コメント
この度は準大賞を受賞することができて本当に嬉しく思います。今回私にとって、いつもと少し違うことに挑戦し直前までかなり悩み続けた作品でした。
今後もより一層真摯に素材と⾃分に向き合えるよう制作に力を入れていきたいと思います。
略歴
[グループ展]
2021年 「連鎖の弧」二人展 MADO Labo MITE 多摩美術大学彫刻棟内 中谷ミチコ研究室
2022年 「通過展-多摩美術大学彫刻科3年生展示」 横浜市民ギャラリー
2023年 「多摩美術大学美術学部卒業制作選抜展」アートテーク内及び木彫棟内
2024年 「grid3」biscuit gallery渋谷
[その他]
2023年 第44期国際滝冨士美術賞「border」優秀賞
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
私は日々自身が感じている窮屈さから湧くイメージを元に自刻像を制作しています。
内側で沸々と溜めている内的なものを主に木を使って表現しています。それを表現するために布をモチーフにすることが多いです。私にとって布は複雑なシワによって身体の輪部を隠し、ぶ厚い生地で外部から精神を守るものです。また布から手を出さないことで、人を傷付けないという意志表示でもあります。
木は向き合う時間が長く、自分自身を投影している様に感じます私の作品を観る人が自己を重ねて各々の内側に隠している何かに気付いてほしいです。
「falls」素材:樟 /H210×D90×W90
「endure」素材:樟 /H260×D55×W293
「border」素材:樟/H93×D45×W118
準大賞
坂本 絢佳
1994年
福島県郡山市生まれ
2017年
東北芸術工科大学彫刻コース卒業
現在 東北芸術工科大学 勤務
受賞コメント
この度は準大賞に選出していただき誠にありがとうございます。日々、試行錯誤を繰り返しながら石と向き合い続けてきましたので、今回作品を評価いただけたことを大変嬉しく思います。また、日頃より支えてくださった皆様に心より感謝いたします。今回の受賞を励みとし、より一層精進してまいります。
略歴
2024 TUAD ART-LINKS 2024 / オリエアート・ギャラリー (東京)
2023 Sculpture 吉田愛美・坂本絢佳二人展 / TURN ANOTHER ROUND (宮城)
2017 二科展 彫刻の森美術館奨励賞 受賞 / 国立新美術館 (東京)
2015 蔵王石 石彫シンポジウム / ゆと森倶楽部 (宮城)
通常の制作にあたりコンセプト・説明など
「目に見えないものを形にする」というテーマを掲げて作品制作を行っている。感情や思い、ため息、呼吸など、確かに存在しながらも色や形を持たないそれらを石で表現することで、人が生きていた記憶を残していきたい。
「Worry」素材:大理石
H100×D130×W220
「To feel conficted」素材:大理石
H170×D180×W100
「Snuggle」素材:花崗岩
H350×D500×W350