木村俊也氏は、様々な生態形における生き方に関して、人間を非純粋、動物を純粋と位置づけています。氏にとって生物の純粋さとは、ただ生きるではなく、如何にして生まれ持った生態形に忠実に生きていけるかということ。氏が定める非純粋である人間と純粋である動物、その間にある曖昧でありながらも存在する氏の境界線を制作しながら模索しています。いわゆる木村氏にとっての制作とは、非純粋な人間が、純粋である動物を彫ることで、何かを生み出し、それは一体何なのか。鑑賞者が一体何を感じるのかという自身の問いかけのようにも感じられます。技法は鑿の彫りを主体に一木、寄木作りを用い、刀切れを重視することでテクスチャーの変化を作り出しています。着色は水彩を主体とし、木肌を見せながら薄色を用いることでモチーフの表情に変化を持たせています。

 

 

木村 俊也　略歴

 

2013　

筑波大学人間総合科学研究科芸術領域彫塑専攻修了

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2011　

宇都宮大学教育学部教育美術卒業

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個展

2019　

「Sculpture Serection -木村俊也-」 東京都 日本橋髙島屋

2018　

「The border line」 東京都 いりや画廊

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グループ展

2019　

「USAGI 展」 群馬県 中之沢美術館企画

「彫塑同窓展」 東京銀座 ギャラリー青羅

「Les points et un point vol.4」 東京銀座 K＇sギャラリー　

 

2018　 

｢WINTER FESTA 2018-2019」 東京銀座 ギャラリー枝香庵

「Exhibition after 3」東京 ギャラリー渓

「水の中にいきづくもの」 群馬県 中之沢美術館

「Les points et un point vol.3｣ 東京銀座 K＇sギャラリー

「Seoul International Art Expo 2018｣ 韓国ソウル 

 

2017　

「Ōtawara-Belleville」 フランスパリ

いりや画廊主催　若手支援プロジェクトvol.7「バリュープライス」東京都 いりや画廊
「森の中の美術展 ⅩⅧ」 群馬県 中之沢美術館

「河北美術展」出品　宮城県仙台市

「Les points et un point vol.2｣　東京　銀座 K＇sギャラリー

いりや画廊主催　若手支援プロジェクト Vol.6 「To be or  Not to be」 東京都 いりや画廊

 

2016　

「第70回栃木県芸術祭」 大賞 栃木県立美術館

　第27回吉野工芸の里フェスタ「アート＆クラフトin御仏供杉‘16」出品

 

2015　

「栃木二紀二人展」 栃木県 鹿沼市

 

2014　

「河北美術展」 賞候補　宮城県　仙台市

 

2013　

「familiar collection vol.1」　東京上野

　新進芸術家育成交流作品展「FINE　ART／UNIVERSITY　SELECTION」筑波大学

 

2011　 

二紀展出品　2017年まで出品

　　 　

2017　 

第1回　アーティスト･イン･レジデンス in 大田原2017　協力作家として参加

 

2016　 

第18回 那須野が原国際芸術シンポジウム　協力作家として参加

 

2014　 

第17回 那須野が原国際芸術シンポジウム　協力作家として参加

 

2011　 

第15回 那須野が原国際彫刻シンポジウム　アシスタントとして参加